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連載コラム/ガンダーラ井上の「時計 なんて、時計だって」 #015 初代G-SHOCKの角形フォルムを フルメタルで実現

#015 初代G-SHOCKの角形フォルムを フルメタルで実現
この腕時計を見たら「カシオのGショックですね」と全世界の人々が答えられると思われる印象的な角形のフォルム。説明不要のタフネスウォッチG-SHOCK、1983年発売の初号機の様式を忠実に受け継ぎながらステンレス素材でフルメタル外装化したモデル、もう皆さんはご覧になりましたか?
#015 初代G-SHOCKの角形フォルムを フルメタルで実現
こちらは1996年に初めてフルメタル構造で耐衝撃を実現した先輩モデルMR-Gとの2ショット。左が先輩モデルでガンダーラの私物です。このシリーズにはチタンとステンレスの2種類がありましたが、迷わずステンレスを選択しました。その理由はエッジの立ち方がチタンよりも綺麗だったから。とはいえ新機種と比較すると角が丸い印象ですね。
#015 初代G-SHOCKの角形フォルムを フルメタルで実現
昔からG-SHOCKが大好きな人は、裏蓋にもコダワリがあります。圧倒的に高評価なのはスクリューバックと呼ばれる形式。現在主流のパネルバックという何本かの小さなビスで裏蓋を固定する形式に比べ製造に手間がかかり重量もありますが、本機では初号機と同様にスクリューバックが採用されている! この仕立てがマニア心のツボを気持ちよく刺激してくれます。
#015 初代G-SHOCKの角形フォルムを フルメタルで実現
ステンレス製のベゼルとケースの間には、ファインレジン製の緩衝材を実装。衝撃や振動を吸収する構造のアイデアとしては世界中のDJから愛され続けているテクニクスのタフなターンテーブル、SL1200系と共通するものがありますね。どちらもワンアンドオンリーの性能と印象的なフォルムを持っているのも同じです。
#015 初代G-SHOCKの角形フォルムを フルメタルで実現
フルメタルのシリーズには、ステンレスの地色を活かしたモデルに加え、発色抜群のIP加工を施したブラックとゴールドの2モデルをラインナップ。どちらも反転液晶を採用しています。特にブラックのモデルはパッと見ただけでは普通のウレタン樹脂のG-SHOCKと思われそうですが、ステンレス無垢のベルトと本体のズッシリ感は異次元のフィーリング。あえてブラックにするのも粋な選択だと思います。
#015 初代G-SHOCKの角形フォルムを フルメタルで実現
分かりやすさで勝負するなら断然ゴールドですね。とにかくド派手で、このソリッド感は半端じゃないです。ギラギラしているからこそ初代G-SHOCKの樹脂成形パーツをフルメタルで再構築するという、いい意味でクレイジーでチャレンジングな発想がよく見えてきます。
#015 初代G-SHOCKの角形フォルムを フルメタルで実現
LEDバックライトはフェイドイン・フェイドアウト機能付き。フゥーッと輝度が上がっていってスゥーッと消えていくので就寝時に真っ暗な場所で時刻を確認しても目に負担がかかりにくいです。また、わずかな光も動力に変えるソーラー充電システムには、割れにくいフィルム状のソーラーセルを採用しています。
#015 初代G-SHOCKの角形フォルムを フルメタルで実現
見た目は1983年に登場した初代G-SHOCK。でも素材はズッシリ重たいステンレス。だからウレタン樹脂と違って経年変化でポロっと割れたりせず、末長く愛用できます。抜群のタフネスに加えマルチバンドの標準電波受信やスマホとのリンクなど最新機能も搭載しながら、オリジナルモデルと同等のサイズ感を実現しているのも見事です。

実はこのシリーズ、昨年4月の発売以来すごい人気でほとんど店頭に並ぶことがなかったのです。現在も品薄状態ではありますが、ひと頃よりだいぶ供給が良くなっているそうですよ。
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