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連載コラム/ガンダーラ井上の「時計 なんて、時計だって」 #012 これが最後の復刻版!? SEIKOジウジアーロ・デジタル

#012 これが最後の復刻版!? SEIKOジウジアーロ・デジタル

この腕時計は、SEIKOが1983年にオリジナルモデルを発売したジウジアーロ・デザインのデジタルウォッチ。ドライバーやライダーのための腕時計として一世を風靡した伝説の1本が、35年の時を経て復刻されました。デザインはジョルジェット・ジウジアーロ氏によるもの。

#012 これが最後の復刻版!? SEIKOジウジアーロ・デジタル

ちなみにフォルクスワーゲン・ゴルフをデザインしたのもジウジアーロ氏。伝統的なカブト虫型からゴルフの2ボックス型への転換は極めて革新的な仕事でした。彼は車だけでなくパスタからクルーザーまで幅広く手がけ、1980年発売の一眼レフ、ニコンF3をデザインしたことでも知られています。

#012 これが最後の復刻版!? SEIKOジウジアーロ・デジタル

実はこのモデル、1999年にも復刻された経緯があります。その時は名作映画のテレビ放送版みたいな感じでベゼルの回転によるモード変換が8点式になるなどの省略が目立っていたのですが、今回はオリジナルにかなり忠実。ベゼル操作で任意の距離のタキメーターを起動させる感触も1980年代そのまま。

#012 これが最後の復刻版!? SEIKOジウジアーロ・デジタル

当時の仕様を忠実に再現した新規キャリバーには、1983年には実用化されていなかったELバックライトを搭載。ちなみに液晶画面が右に傾いているのは、左腕に装着してハンドルを握った時の視認性を確保するため。だから、右腕につけてしまうと変なことになります。

#012 これが最後の復刻版!? SEIKOジウジアーロ・デジタル

裏蓋にはジウジアーロ・デザインのロゴと、限定生産3000本のエディションが刻印されています。オリジナルモデルにはこの刻印はなく、スクリューバックの防水仕様を表すシルバーウェーブシリーズのシンボルマークが刻んでありました。

#012 これが最後の復刻版!? SEIKOジウジアーロ・デジタル

こちらが私物のオリジナルモデル。かなり使い込まれているので、バックルのシンボルマークがよく見えます。モータースポーツを意識した、フルフェイスのヘルメットのアイコンの下にはSPEEDMASTERというシリーズ名を刻印。オメガで同名の腕時計が1950年代から存在しますが、商標とか大丈夫だったのか心配になります。

#012 これが最後の復刻版!? SEIKOジウジアーロ・デジタル

はい、こちらが復刻版のバックルです。スピードマスターの表記はヤメて、ブレスレットのステンレスも無垢化してあります。オリジナルは板金加工、いわゆる”巻き”の仕上げだったので、装着感は多少異なります。この違い、古いロレックスと現行品の関係に近いかも。

#012 これが最後の復刻版!? SEIKOジウジアーロ・デジタル

現実問題として1983年製のジウジアーロ・デジタルを使い続けることは難しい。私が持っている3本のうち1本はモジュールが暴走して停止。もう1本の液晶は虹色に変色しつつあり、残り1本は健全であるがゆえに使うことが躊躇されております。だから、この忠実なる復刻に謝意を表します。あとは、どちらの色にすべきか悩むだけですね。


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