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連載コラム/ガンダーラ井上の「時計 なんて、時計だって」 ドイツ的モノづくりの真髄、SCHAUERシャウアーの腕時計

ドイツ的モノづくりの真髄、SCHAUERシャウアーの腕時計

この腕時計は、ドイツ時計産業の中心地フォルツハイム近郊に工房を構えるシャウアーのエディション10というモデル。ベゼルに12本のビスを用いてインデックスとしても機能させております。デザインと機能に論理的整合性があり、その上質な仕立てからは手作業による金属加工の極みが伝わってくる、マニア垂涎の逸品です。

ドイツ的モノづくりの真髄、SCHAUERシャウアーの腕時計

こちらがオーナーでありデザイナーのヨルク・シャウアーさん。東京・新丸ビルのスピンドルに来店するとの一報を受け、久しぶりの再会となりました。シャウアーの腕時計は、ケースの削り出しや針の青焼き、ダイヤルの仕上げなど全ての工程をシャウアーさん本人の手で行なっているのです。なんとベゼルのビスの頭をダイヤモンドパウダーで研磨しているのも本人の仕事。

ドイツ的モノづくりの真髄、SCHAUERシャウアーの腕時計

なぜ他人に任せないのか? と尋ねれば、シャウアーと刻印するに値する仕事ができるのは自分しかいないからとのこと。手作業だからこそ、誰が手がけたかの差が出るもの。確かにシャウアーの腕時計は、スイス製の高級腕時計を知っている者をも唸らせる驚異的な仕上がりだと思います。写真では伝わり切らないのですが、その表面を指先でなぞってみると極めて官能的な触感なのです。

ドイツ的モノづくりの真髄、SCHAUERシャウアーの腕時計

ブランドとしての知名度ではなく、本質的な“違いのわかる”人々から熱烈な支持を集めてきたシャウアーさんに会いに、古くからのオーナーさん達が続々と来店。これは初期モデルのエディション2ですね。黒を基調にした抑制の効いた着こなしが、この腕時計の世界観と共振している感じです。

ドイツ的モノづくりの真髄、SCHAUERシャウアーの腕時計

おお、これはムーンフェイズ&トリプルカレンダーのエディション9ですね。6時位置にチラリと顔を覗かせる黄金の月にジャケットの色を合わせる高度なコーディネートが格好いい。この腕時計はファッション上級者との相性も抜群です。

ドイツ的モノづくりの真髄、SCHAUERシャウアーの腕時計

これは最初期モデルのエディション1ですね! 身に付けて来店されたのは、お召し物や立ち振る舞いから、かなり知的な職業の方と推測される紳士。『随分前に惚れ込んで、無理して買いました』と語る口調も紳士的。良い時計は、良き人の腕に収まるものなのだと得心した次第です。

ドイツ的モノづくりの真髄、SCHAUERシャウアーの腕時計

この日の僕が腕に付けていったのは、シャウアー作品の中でもレアな部類のデジタル2でした。ドイツ製の機械式デッドストックモジュールをモディファイして、7セグメントのデジタル表示風のディスクがジャンピングアワーで駆動されるという驚異的なコンセプトの腕時計です。15年程前のモデルですが『作るのに手間がかかりすぎるので再生産はできない』とのこと。

ドイツ的モノづくりの真髄、SCHAUERシャウアーの腕時計

この日に晴れてエディション10のオーナーとなったジュンイチさんとシャウアーさんの2ショット。陶芸や絵画ならいざ知らず、腕時計の世界で作り手が誰なのかを知ることができるのは幸運なことだと思います。

実は今回の来日で明かされたのですが、シャウアーさんが運営するもうひとつのブランドであるSTOWAのマネジメントが多忙を極めていることから、シャウアーの制作は当面休止するとのこと。そうなると、確実にシャウアーのオーナーになるには現在店頭にある品物を入手するしかない? 決心するなら、早い方が良さそうです。
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